SNSやネット掲示板では時折、「5種類目の幻の形が出た」「ハート型のナゲットが入っていた」「長細い棒状のナゲットがあった」といった投稿が話題を呼ぶことがあります。コレクター精神を刺激するこれらの「レア形状」について、現場の実態を検証しました。
結論から申し上げますと、意図して製造されている「5種類目のナゲット」は存在しません。
ネット上で発見報告が相次ぐレア形状の正体は、製造および調理過程における物理的な偶発現象です。主な要因としては以下の3点が挙げられます。
1つ目は、「衣の余剰付着(バリ)」です。工場で2重のバッター液をくぐらせる際、隣り合うナゲットの衣同士が一瞬接触したり、コンベアの網目で衣が滴り落ちる瞬間に固まったりすることで、突起やヒレのような部分が形成されます。
2つ目は、「プレフライ時の接触と変形」です。工場の油槽を通過する際、ナゲット同士が重なり合って衣がくっついたまま揚がってしまうと、2つのナゲットが合体した巨大ピースや、ハート型に見える歪な形状が生まれます。
3つ目は、「店舗フライヤー内での熱変形」です。冷凍ナゲットを油に投入した際、バスケットの角や他のナゲットに強く押し付けられることで、本来の形から曲がってしまうケースがあります。これらが偶然パック内に混入することで、「幻の形」として消費者の目に触れることになります。公式な規格外品ではあるものの、品質や衛生上の問題はなく、むしろ日常のちょっとしたラッキーなサプライズとしてファンの間で楽しまれています。