ネット上の情報だけを頼りにしていると、見落としがちな重大な罠が存在します。その最たるものが「すべての道の駅レストランが手作り・地産地消である」という思い込みです。
道の駅の運営形態には、地方自治体や第三セクターが地元生産者と直結して運営する「完全直営型」と、都市部の飲食チェーンや給食大手にフロアを貸し出している「外部テナント委託型」が存在します。後者の場合、メニューの表層だけをご当地風に取り繕い、実態はセントラルキッチンから運ばれた冷凍素材を油で揚げるだけという店舗もゼロではありません。「名物」と書かれていながら市販のタレを使用した無個性な料理に出くわすリスクは、委託型店舗でしばしば発生します。
もうひとつの盲点は、午後利用における「選択肢の消滅」です。観光客の多くは「せっかく立ち寄ったのだから何か美味しいものを」と考えますが、前述の通り優良店ほど看板メニューの仕込み数に限界があります。昼過ぎに到着した結果、目玉料理がすべて品切れとなり、結果的に街中のファミレスと変わらない代用メニューを高値で注文せざるを得ない事態に陥るのです。看板に惑わされず、厨房内の仕込みの気配や券売機の売り切れランプの状況を冷静に見極める観察眼が求められます。