ファイナルかめはめ波の最大のミステリーとも言えるのが、その発祥のルーツです。多くのファンが「原作の魔人ブウ編でベジットが放った技」と記憶違いをしがちですが、原作漫画の単行本においてベジットが披露したのは「スピリッツソード(気の刃)」や「拡散エネルギー弾」であり、ファイナルかめはめ波は一切登場していません。
この技の真の元ネタは、1990年代の家庭用ゲーム作品にあります。1995年発売のスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝3』や、1997年のPlayStation用ソフト『ドラゴンボール FINAL BOUT』などの格闘アクションゲームにおいて、ベジットのオリジナル隠し超必殺技として初実装されました。「悟空のかめはめ波とベジータのファイナルフラッシュを融合させたら最強ではないか」という開発スタッフの閃きから生まれた演出が、ファンの間で爆発的な支持を獲得したのです。
その後、ゲーム発祥の技として約20年にわたり『ドラゴンボールヒーローズ』や各種ゲームで定番化していたこの技は、2016年放送のアニメ『ドラゴンボール超』“未来”トランクス編にて、ついにアニメ本編への公式逆輸入を果たしました。長年のファンの夢が公式映像として結実した歴史的瞬間でした。