結成から約20年、デビューから15年近くの歳月を生き抜いてきたKis-My-Ft2の歩みは、現代の組織論や家族社会学における「成熟した関係性のあり方」に極めて示唆に富む教訓を与えてくれます。
多くのアイドルグループや長期プロジェクトが直面する崩壊の原因は、メンバー間の「共依存関係」にあります。「グループのため」という大義名分のもとで個人の欲求や自己実現を過剰に抑圧すると、やがて心理的バウンダリー(個人の境界線)が崩壊し、突然の空中分解や泥沼の確執へと発展します。かつての芸能界に蔓延していた、過度な同調圧力を強いるシステムがこれに該当します。
一方、キスマイが体現した組織モデルは「相互自立型の分散組織」です。グループの知名度に依存して個々人がぶら下がるのではなく、各人が外の世界(現代アート、サブカルチャー、小説、演劇、情報番組)へ出陣して確固たる個人の拠点を構築しています。その上で、グループという母艦に集まったときには全員で同じ旗を掲げて歌い踊る――この「自立した個の集合体」としての距離感こそが、長期的な継続を可能にする秘訣です。
【プロの結論】キスマイを追うべき人・慎重になるべき人の判断基準
- 深くおすすめできる人:
- 単なるキラキラした若手アイドルではなく、酸いも甘いも噛み分けた大人の男性たちの「リアルな人間的成長」や「強靭なグループの絆」を見届けたい人。
- ドラマ、アート、舞台、アニメなど、メンバーの多彩な課外活動を通じて、エンタメを多面的・立体的に楽しみたい人。
- 挫折や逆境をアイデアと団結力で跳ね返してきた泥臭いストーリーに勇気をもらいたい人。
- 慎重になるべき(向いていない)人:
- 「結成当初の7人の完全な形」以外の変化をどうしても受け入れられない人。
- メンバー個人の結婚や私生活の変化、それぞれのソロ活動の活発化に対して、グループ活動の停滞だとネガティブに捉えてしまう人。