念能力の世界において、他者にかけられた念攻撃や呪縛を解除・無効化する能力者を除念師(じょねんし)と呼びます。念は術者の強い感情や明確な誓約によって強固に定着するため、一度発動した呪念を第三者が解く行為は極めて困難を極めます。プロハンター全体を見渡しても除念師の数は極端に少なく、ハンター協会ですら数名程度しか把握していないほどの希少価値を誇ります。
特に難易度を跳ね上げる要因が「死後強まる念」の存在です。術者が死亡した際に遺された強い怨嗟や執念は、生前以上の威力で対象にまとわりつきます。こうした死者の念は通常の念能力による攻撃ではびくともせず、専門的な除念能力を持つ者でなければ対処できません。そのため、暗黒街の組織から国家規模の要人警護に至るまで、除念師の確保には莫大な報酬が動くのが通例となっています。