『ごくせん』第2シリーズの舞台となった黒銀学院高校3年D組は、前作の白金学院以上に荒廃し、大人への強い不信感を抱く不良生徒たちが集められたクラスとして描かれました。物語の核となったのは、教室内の二大派閥を率いていた小田切竜と矢吹隼人の対立と和解です。
当時の制作関係者やテレビ誌の記録を振り返ると、このキャスティングは日本テレビと芸能プロダクションが次世代のエース候補を総動員した、極めて戦略的な布陣であったことが分かります。物語序盤は不登校だった小田切竜が教室に戻ることで均衡が崩れ、そこにヤンクミが全身全霊で介入することで、クラス全体が強固な結束を取り戻していく構成となっていました。
主要メンバー5人を中心としたクラス内の構造は以下の通りです。
- 小田切竜(亀梨和也):警察署長の厳格な家庭に育ち、クールで冷静沈着ながら仲間思いのリーダー格。
- 矢吹隼人(赤西仁):短気で喧嘩早いが、誰よりも友情に厚いもう一人のリーダー。竜とは幼馴染。
- 土屋光(速水もこみち):長身を活かした喧嘩の強さと、お調子者でムードメーカーな一面を併せ持つ。
- 武田啓太(小池徹平):気が小さく腕っぷしは弱いが、誠実で心優しいクラスの弟分的存在。
- 日向浩介(小出恵介):仲間意識が強く、バイト先や私生活でのトラブルに巻き込まれやすい等身大の高校生。
この中心人物5名を取り囲むように、出席番号順に並んだ27名の生徒たちが教室を埋めていました。当時はクレジット表記すら目立たなかった後方席の生徒たちの中に、のちに日本アカデミー賞俳優や大ヒットドラマの主演となる逸材が複数潜んでいた事実は、今なおドラマファンの間で語り草となっています。