世界に目を向ければ、レオン(ポーランド)やルカレッリ(ブラジル)といった怪物たちが370cm前後の驚異的な最高到達点を叩き出している。身長200cmを超える大柄な選手が3.7メートルの高さから打ち下ろすスパイクは、本来であれば物理的に防ぎようがない。
しかし、男子バレーボール日本代表はこの落差を戦術と技術で克服した。石川祐希をはじめとする日本のアタッカー陣は、相手ブロックの隙間を射抜く精密なコース打ちや、ブロックアウトを狙う指先への当て方に磨きをかけた。最高到達点の絶対値で劣っていたとしても、空中でボールを叩くタイミングのバリエーションを増やすことで、世界トップの壁を攻略し続けているのだ。