千日回峰行とは?地球1周を巡る命懸けの荒行と阿闍梨が語る衝撃の真実

千日回峰行とは?地球1周を巡る命懸けの荒行と阿闍梨が語る衝撃の真実

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この荒行のスケールは、現代のスポーツや登山といった概念をはるかに凌駕する。7年間の期間中に巡拝する総距離は、およそ4万キロメートル。これは地球1周分の距離にほぼ匹敵する。前半の3年間は年に100日、4年目と5年目は年に200日を走り、後半には京都の街中まで足を延ばす84キロメートルの大廻峰が組み込まれる。

行者は「死出の紐」と呼ばれる白い帯と短刀を懐に忍ばせて歩む。途中で病に倒れるか、足の怪我によって歩行不能となれば、その場で自害して行を終えねばならない掟が存在するからだ。無事に千日を耐え抜き「満行(まんぎょう)」を果たした阿闍梨(あじゃり)たちは、死の淵を覗き込んだ者だけが到達できる覚者としての視界を口にする。

「極限まで追い詰められると、やがて五感が異常なほど研ぎ澄まされ、数キロ先の木の葉が落ちる音や、雨が降る数時間前の匂いまで感知できるようになる」。生きて帰った阿闍梨が明かす真実は、過酷という言葉だけでは括りきれない、人体と精神の神秘的な覚醒プロセスそのものである。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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