多くのユーザーが「天使と悪魔の比率」に一喜一憂しますが、心理学的に見れば、人間が100%善または100%悪に偏ることはあり得ません。スイスの精神科医カール・ユングが提唱した「シャドウ(影)」の理論が示す通り、人間は誰しも自分が認めたくない抑圧された暗部を抱えて生きています。
「善悪心理テスト」や「心の闇診断」と銘打たれるテストの多くは、以下の3つの心理軸を測定する設問で構成されています。
- 利他性と共感性(天使度):他者の感情に対する感受性や、自己犠牲を厭わない援助行動の傾向。
- マキャベリズムと自己防衛(悪魔度):目標達成のために戦略的・合理的な判断を下せるか、他者に搾取されないための防衛本能。
- 情緒的衝動性(ブラック度):ストレス下において本音や冷徹な感情がどの程度ストレートに表出するか。
これらの設問に回答していく過程で、回答者は普段抑圧している「計算高い自分」や「損得勘定で動く自分」と直面することになります。その結果として算出される数値は、善悪の審判ではなく、「感情優先(天使)か論理・自己防衛優先(悪魔)か」のバランスシートと言えます。