会場に集まった観客の熱量は、一般的なポップスコンサートのそれとは一線を画していました。客層は1980年代の角川映画全盛期をリアルタイムで体験した50代〜60代を中心に、近年の名作ドラマや映画を通じてファンになった20代〜30代の若年層まで実に多層的でした。
現場での観察と終演後のファンコミュニティに寄せられた生の声からは、極めて純度の高い感動が浮き彫りになっています。
「1曲目の第声を聴いた瞬間、背筋に電流が走った。CD音源を超える伸びやかさと、一切の濁りがないピュアなハイトーンは奇跡としか言いようがない」(50代男性・NHKホール参加)
「母と一緒に参加したが、『Wの悲劇』で母が静かに涙を流しているのを見て胸が熱くなった。世代を超えて心に染みる歌声の力を実感した」(30代女性・大阪公演参加)
また、コンサートグッズ売り場でもその熱気は顕著でした。アルバム『Tree of Songs』の世界観をモチーフにした洗練されたデザインのツアーパンフレットや、上質なトートバッグ、記念アクリルスタンドなどの公式グッズは開演前に一部完売が出るほどの盛況ぶりを見せました。会場限定のCD・アナログレコード購入特典を目当てに、物販列に並ぶ熱心なファンの姿も目立ちました。