痛みを回避したい読者が必ず行き着くのが局所麻酔の活用です。ネット上で話題のタトゥー麻酔クリーム評判を見ると、「痛みが完全にゼロになった」「魔法のアイテム」と絶賛する声が目立ちます。しかし、スタジオ現場や医療従事者の間では、安易な使用に対して強い警鐘が鳴らされています。
海外製リドカイン系クリームなどを自己判断で塗布する行為には、3つの決定的な落とし穴が存在します。
1. 効果切れ時の「リバウンドペイン」
麻酔クリームの有効時間は通常60分〜90分程度です。施術途中で麻酔効果が切れた瞬間、それまで脳が遮断していた強烈な痛覚シグナルが一気に押し寄せてきます。無痛状態に慣れていた脳が急激な刺激に耐えられず、通常の数倍の激痛として認識してしまい、パニック状態に陥って施術を中断せざるを得なくなる事例が多発しています。
2. 皮膚の質感変化とインクの定着不良
成分の影響によって皮膚組織が水分を含んで白くふやけたり、ゴムのように硬化したりすることがあります。これにより彫師の繊細な針先の感覚が狂い、針が入る深さにムラが生じます。結果としてインクのにじみ(ブローアウト)や退色、色ムラが発生し、一生残る仕上がりのクオリティを著しく損なう危険性があります。
3. 薬機法上のリスクと重大な副作用
無認可の強力な麻酔薬を広範囲に厚塗りしラップで密封すると、血中濃度が急激に上昇して局所麻酔薬中毒(めまい、血圧低下、重篤な不整脈)を引き起こす医療リスクが存在します。現在、日本の良心的なプロタトゥースタジオの多くは、施術トラブルを避けるために麻酔クリームの使用を原則禁止、あるいは事前申告制としています。