エンドユーザーとは?顧客やクライアントとの違いをプロが徹底解説

エンドユーザーとは?顧客やクライアントとの違いをプロが徹底解説

エンドユーザーとは?顧客やクライアントとの違いをプロが徹底解説について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。

大手ITベンダーの受託開発現場や社内情シス部門の取材を進めると、開発側と現場利用者の間で交わされる生々しい葛藤が浮かび上がってきます。

ネット上の掲示板やSNS、知恵袋といったエンジニア・事務職のコミュニティには、次のようなリアルな悲鳴が溢れています。

「本社の情シスが導入した新しい基幹システム、入力項目が従来の3倍に増えて1件あたりの処理時間が激増した。現場の業務フローを一度も見に来ていない証拠だ」
「受入れ段階になって現場から『これじゃ仕事にならない』と全否定され、納期直前で数千万円規模の追加改修が発生して徹夜続きになった」

こうした惨事を防ぐために極めて重要なのが、システム開発におけるエンドユーザーの役割です。要件定義の初期段階から、机上の業務フロー図だけでなく「キーボードを打つ指の動線」「受電しながらの画面遷移」「イレギュラー処理の頻度」といったリアルな一次情報を開発チームにインプットする存在として、エンドユーザーを巻き込む設計が欠かせません。

そしてプロジェクトの最終防衛ラインとなるのが、エンドユーザーテストと受入検証です。開発者による単体・結合テストがどれほど正常にパスしていようとも、それは「仕様書通りに動いた」という証明に過ぎません。実際の現場スタッフが本番さながらの環境で通常業務を回し、「予期せぬ入力ミスが発生した際のリカバリーのしやすさ」「例外業務に耐えうるか」を泥臭く検証して初めて、システムは真の完成を迎えます。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。