安倍政権とは何だったのか、そして病を抱えながら権力を掌握し続けた実態はいかなるものだったのか。このテーマは、後年制作された数々の政治ドキュメンタリーで多角的に検証されている。
話題を呼んだ映画『妖怪の孫』では、祖父・岸信介元首相から受け継いだ政治的DNAと、長期政権が生み出した官僚統制やメディア支配の構図が鋭く描かれた。病に苦しみながらも権力への執念を燃やし続けた人間・安倍晋三のパラドックスは、観る者に強い印象を残す。
一方で、公営放送が制作した『NHKスペシャル』の一連の政権検証番組では、官邸中枢の肉声テープや機密文書をもとに、危機管理下での病状悪化がいかに外交や内政の決断に影を落としたかが客観的に浮き彫りにされた。これらのアーカイブは現在、NHKオンデマンドで視聴可能であり、Netflixなどの動画配信サービスでも国内外の優れた政治ドキュメンタリーが配信され、一連の辞任劇を歴史的文脈の中で再評価する動きが広がっている。