SNSやネットのコラムで頻繁に語られるのが、宝くじ当選確率と死亡確率の比較です。「今日死ぬ確率のほうが宝くじの一等に当たる確率より高い」という言説は、果たして正しいのでしょうか。
年末ジャンボ宝くじの1等(7億円)の当せん確率は2,000万分の1(0.000005%)です。
- 20代前半の若者が今日死ぬ確率:約100万分の1(宝くじ1等の約20倍起こりやすい)
- 40代が今日死ぬ確率:約40万分の1(宝くじ1等の約50倍起こりやすい)
- 今日中に交通事故で死亡する確率:約1,700万分の1(宝くじ1等とほぼ同等のスケール)
数学的には「今日中に若者が死亡する確率」であっても、宝くじの1等当せんよりはるかに起こりやすい事象です。しかし、人間には「自分だけは大丈夫だろう」と思い込む正常性バイアスや、稀な幸運だけを過大評価する心理傾向が存在します。このバイアスが、日常に潜む生命リスクへの備えを鈍らせる最大の原因となっています。