長年愛されてきた看板キャラクターの造形変化は、ポップカルチャーの歴史そのものだ。現在主流となっているスタイリッシュで活発な印象の姿とは対照的に、初期のグラフィックやグッズで見られたどっしりとしたお腹と短い首、重厚感溢れる後ろ姿は、愛好家から親しみを込めて「デブチュウ」と称されてきた。
この懐かしいフォルムが今、世界的なレトロカルチャー再評価の文脈で空前の熱狂を生み出している。平成レトロをリアルタイムで知らない若年層には新鮮な「究極の癒やし系造形」として映り、当時の直撃世代には幼少期の記憶を呼び覚ますノスタルジーとして突き刺さる。二つの世代の熱量が交差した結果、関連グッズの市場価値は跳ね上がり、店頭に並ぶや否や姿を消す現象が相次いでいるのだ。