上層階のオフィスフロアでは、働き方の根本的な問い直しが結実しつつある。リモートワークと高度なAIエージェントの普及によって「わざわざリアルな場に出社する理由」が厳しく問われる2026年、ここに入居するグローバル企業や金融機関は、オフィスを単なるデスクの集積ではなく「対面コラボレーションのための舞台装置」へと転換させた。
静寂と喧騒のゾーニングが極めて巧みだ。完全防音のプライベートポッドが並ぶ集中エリアから一歩出れば、自然光が降り注ぐオープンラウンジが広がる。ブレインストーミングや非公式の雑談から生まれるイノベーションを狙い、共用スペースの面積比率は過去最大に達した。出社する価値を物理空間そのものが雄弁に語りかけている。