大日本帝国海軍が主導した潜水空母構想の背景には、連合艦隊司令長官・山本五十六の強い執念が存在していた。アメリカ本土、さらにはパナマ運河を直接攻撃するという破天荒な戦略。それを具現化するために計画されたのが、燃料補給なしで地球を1周半できる圧倒的な航続距離を持つ巨大潜水艦だった。
全長122メートル、水中排水量6,500トンというサイズは、原子力潜水艦が登場するまで世界最大を誇った。通常の潜水艦とは比較にならない巨大な船体を極秘裏に建造し、敵の防空網を潜り抜けて目標の目前で突如として航空機を発進させる。この戦術は、当時の世界標準の軍事常識を遥かに超越していた。