なぜ小林裕介のキャラは胸を打つ?スバル・千空に見る魂の演技論を徹底解剖

なぜ小林裕介のキャラは胸を打つ?スバル・千空に見る魂の演技論を徹底解剖

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小林裕介という名前を語る上で、『Re:ゼロから始める異世界生活』のナツキ・スバルを避けて通ることはできない。死に戻りという過酷な運命のなか、幾度となく精神を破壊され、絶叫し、嘔吐し、プライドを粉々に砕かれながらも立ち上がる。この難役に彼が注ぎ込んだエネルギー量は、今なお深夜アニメ界隈の語り草だ。

第1期の「怠惰」を巡る独白から近年の激闘に至るまで、スバルの演技には一切の逃げ場がない。視聴者が目を背けたくなるような醜態や嫉妬心すらも、小林は自身の生々しい感情として差し出す。「格好悪い男が一番格好良くなる瞬間」を成立させる説得力は、彼の妥協なき喉の消耗によって支えられているのだ。スタジオで過呼吸寸前まで追い込まれながら録音されたテイクの数々は、声優アワード主演男優賞の栄冠へと結実した。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。