ネット上で流布している情報の中には、製菓科学的に誤った解釈や古い認識が散見されます。ここで代表的な2つの誤解を正しておきます。
誤解1:「乾燥不要ミックス粉なら雨の日でも絶対に乾燥させなくてよい」
最新のミックス粉は表面の膜化が早い成分が配合されていますが、梅雨時や雨天など室内の湿度が65%を超える環境では、空気中の水分を吸着してしまい膜が形成されにくくなります。雨の日に焼く場合は、エアコンの除湿運転を入れるか、絞り出し後に表面を軽く指で触れて「薄い膜が張って指につかない状態」になるまで10〜15分程度置くのが確実です。
誤解2:「マカロナージュ不要=粉を混ぜる時に気を使わなくてよい」
マカロナージュ(泡を適度につぶして生地の流動性を調整する作業)が不要なミックス粉であっても、メレンゲにアーモンドプードルを合わせる際は、ゴムベラで底からすくい上げるようにさっくりと混ぜ合わせる必要があります。ここで激しく練りすぎると油分が浮き出し、焼き上がりにツヤが出ず油染みの原因になります。