南昌荘の象徴とも言える「床もみじ」は、季節ごとにまったく異なる表情を見せる。秋の燃え立つような紅葉はもちろん、初夏に広がる瑞々しい「新緑の床みどり」、そして冬の雪景色が映る「床ゆき」に至るまで、四季折々のグラデーションが磨き込まれた床面に浮かび上がる。
しかし、ピーク時の混雑は想像以上だ。混雑を巧みに回避して息をのむ絶景をじっくり撮影するための隠れたルートと時間帯が存在する。開館直後の午前10時前後は比較的団体客が少なく、光の差し込み角度も完璧。最寄りの盛岡駅から路線バスを利用する場合は、「上の橋」バス停で下車し、旧城下町の情緒が残る裏路地を散策しながら徒歩でアプローチするのが賢明な選択と言える。2026年の現在、事前に開館スケジュールを確認し、平日の朝一番を狙うのが最大の秘訣だ。