総務省統計局が公表する「家計調査」の最新結果によると、単身世帯における1ヶ月あたりのガス代平均額は約3,000円から3,500円前後の水準で推移している。ただし、この数値をそのまま鵜呑みにするのは危険だ。季節要因だけでなく、供給されるガスの種類によって家計へのインパクトが劇的に変化するからである。
インフラが整った地域で多く普及している都市ガスを利用する場合、月額平均は2,500円〜3,200円程度に収まるケースが多い。大手事業者の東京ガスなどに代表される都市ガス網は、導管を通じて集約供給されるため物流コストが低く、料金体系が比較的安定している。
一方で、ボンベ配送に依存するプロパンガス(液化石油ガス)を採用している世帯では、同じ使用量であっても月額5,000円〜8,000円を超越することが珍しくない。両者の間には年間で3万〜5万円以上という「驚きの差額」が存在する。一人暮らしの住居選びや生活コスト試算において、燃料種別の確認は致命的な分かれ目となる。