早採りした梅を用途別に加工した場合、それぞれ特有の失敗リスクが生じます。仕込みを始める前に、ご自身が収穫した梅のコンディションと照らし合わせてみてください。
① 梅酒づくりの場合:
青梅を使った梅酒はすっきりとしたキレ味が魅力ですが、実が小さく固すぎる早採り梅を使うと、半年〜1年経っても果肉からエキスが溶け出さず、渋みとアルコールの角だけが際立つ薄い梅酒に仕上がってしまいます。
② 梅シロップづくりの場合:
砂糖の浸透圧によって果汁を外に引き出す梅シロップは、果肉内の水分量が命です。早すぎる収穫果は果汁が絶対的に不足しているため、砂糖が底に溶け残ったまま一向にエキスが出ず、発酵のリスクが高まります。
③ 梅干しづくりの場合:
梅干し用には完熟した黄色い梅が王道です。青く固い実を強引に塩漬けにすると、梅酢の上りが極端に遅く、土用干しを経ても皮がゴムのように固く、果肉のパサついた梅干しになってしまいます。