ネットの掲示板やSNSでは、脱退劇が起きるたびに「メンバー間の確執が原因ではないか」「谷口鮪のワンマン体制に他のメンバーが反発したのではないか」といった憶測が飛び交いました。しかし、これは実態とは全く異なる誤解です。
関係者への取材や当時の事情聴取資料が示すのは、音楽性の対立や人間関係の不和は皆無に等しかったという事実です。メンバー同士は高校の同級生・後輩という密接な関係性であり、むしろ仲が良すぎたがゆえに、個々のモラルや生活態度の乱れを互いに厳しく律することができなかったという構造的な甘さが存在していました。
谷口自身、後のインタビューで「友達同士の延長で始まったからこそ、踏み込んで言えない境界線があった」と述懐しています。脱退劇の本質は『音楽的決裂』ではなく、『プロの職業音楽人としての自立とコンプライアンス管理の破綻』にあったと言えます。