小林麻美さん(本名:田邊稔子/旧姓:小林)は、1953年11月29日、東京都大田区大森で誕生しました。現在の大田区大森といえば、山王エリアをはじめとする大正・昭和初期からの由緒正しき高級住宅街が広がる街として知られています。
彼女の生い立ちは、誕生の瞬間から劇的なドラマを秘めていました。当時の回想録や取材記録によると、生まれたときの体重はなんと4,500グラムという並外れた巨大児。しかし誕生直後は仮死状態に陥っており、医師によって心臓付近へカンフル剤を9本も注射され、約25分間の懸命な処置の末にようやく産声をあげたという壮絶なエピソードが残されています。
九死に一生を得て育った彼女は、成長とともにすらりとした手脚と際立つ美貌を現していきます。中等部からは、キリスト教フレンド派(クエーカー)の理念に基づく名門女子校普連土学園中学校・高等学校へ進学。厳格な規律と高い品格を重んじる環境で多感な少女時代を過ごしました。その後、自由で芸術的な校風を誇る文化学院へと転入しています。この学歴の変遷を見ても、単なる庶民派の家庭ではなく、子女の教育や文化的感性に理解と投資を惜しまない家庭で大切に育てられた「本物のお嬢様」であったことが明確にうかがえます。