愛知県教育委員会が推し進めてきた県立中高一貫教育導入計画は、2026年春、ひとつの到達点を迎えました。2025年4月に先行開校した明和高校附属中学校、刈谷高校附属中学校、半田、津島の4校に続き、2026年4月には第二次導入となる5校が一斉に開校しました。
公式発表資料によると、第二次導入の5校はそれぞれ1学年2学級(80人)規模の併設型中学校としてスタートを切っています。東三河のトップランナーである時習館、西三河の進学校である豊田西および西尾の3校は、地域課題やグローバルな視野を養う「探究重視の普通コース」を設置。さらに、先端ものづくり産業の中枢を担うリーダー育成を目指す愛知総合工科の「理工探究コース」、地域資源を活用した新しい学びを標榜する日進の「地域連携コース」など、特色あふれるラインナップが揃いました。
これまで愛知県の中学受験といえば、名古屋市および尾張北部の富裕層を中心とした「限られた選択肢」という側面が色濃くありました。しかし、三河エリアの伝統進学校が次々と門戸を開いたことで、県内全域において「高校受験を待たず、中学段階から質の高い公立教育を受ける」という新しいキャリアパスが完全に定着したといえます。