『渡る世間は鬼ばかり』第4シリーズ終盤から第5シリーズにかけて登場した野々下加津は、父親である野々下長太と本間長子の再婚をきっかけに岡倉家へと足を踏み入れました。実母・みのりとの確執や長子への遠慮から、一時は居場所を失いかけますが、お食事処「おかくら」の店主・岡倉大吉や森山タキらの温かい愛情に包まれ、同店で暮らすようになります。
加津の人生を大きく変えたのは、幼少期から類まれな才能を見せていたパソコンでの文章執筆でした。第9シリーズから第10シリーズ(最終シリーズ)にかけて高校生へと成長した加津は、自身の複雑な生い立ちや日常を題材にした作品で新人文学賞を受賞し、野々下加津 小説家としてのプロデビューを果たします。
連続ドラマ最終回およびその後の渡る世間は鬼ばかり 最終回 スペシャルにおける加津の結末は、親世代の都合や因習に縛られることなく、「ペン一本で自立する凛とした女性」としての着地でした。大学へ進学しながらも原稿料で自活の基盤を築き、実父・長太や義母・長子、そして育ての親ともいえる「おかくら」の面々と付かず離れずの健全な信頼関係を維持し続けました。