従来のテレビドラマ業界では、「金融や銀行をテーマにした作品は数字が取れない」というのが長年の通説だった。専門用語が多く、ドロドロとした組織の裏金工作や融資問題は一般層に受け入れられにくいと考えられていたからだ。
しかしTBSテレビは、その固定観念を根底から打ち壊した。難解な金融用語を分かりやすいエンタメに昇華させ、重厚な経済サスペンスでありながら、悪徳上司を懲らしめる現代版「水戸黄門」のような勧善懲悪構造へと落とし込んだ。金融・銀行業界のリアルなドロドロを描きつつも、働くすべての人間が抱く「組織への理不尽」に対する怒りを真っ向から受け止めた企画力こそが、歴史的爆発の引き金となった。