雷が建物自体を直撃しなくても、近隣の樹木や電柱、地面に落ちた雷の電流は、地中や電線を経由して屋内に流れ込みます。この現象を「誘導雷(ゆうどうらい)」と呼び、室内における感電事故や家電トラブルの主原因となっています。
誘導雷の主な侵入経路は、電灯線、電話線、テレビアンテナ線、そして水道管などの金属配管です。数万から数億ボルトに達する高電圧サージが配管やコードを一気に駆け巡るため、これらに接触していたり至近距離にいたりすると、人体へ電流が放電されて感電する危険が生じます。「屋根があるから平気」という思い込みこそが、室内落雷被害の最大の落とし穴です。