都内のIT企業に勤める女性(26)は、毎週末のように地方の道場に通う。彼女が求めるのは、手のひらから放射されるとされる「真光の光」だ。「最初は半信半疑でした」と彼女は語る。日常の激務で擦り切れた心が、あの静寂な空間で手をかざされるだけでフッと軽くなる感覚があるという。これは単なるプラシーボ効果なのか、それとも現代人が渇望するマインドフルネスの変形なのだろうか。
かつてオカルトやスピリチュアルとして片付けられていた現象が、今や自己啓発やメンタルヘルスの文脈で消費されている。SNS上では、ハッシュタグを伴わずに「手かざし」の体験談を共有する若者たちのコミュニティがひっそりと存在する。彼らににとって、それは教義への盲信ではなく、過酷な日常を生き抜くためのサバイバルツールなのだ。