世界中で愛好者が多いアクティビティでありながら、ひとたびミスが起きれば致命傷に直結するのがバンジージャンプやロープジャンプです。今回の事故がいかに異様であったかを客観的に把握するため、過去に起きた代表的な事故事例と今回のブラジルの事案を比較検証します。
ブラジルでは2016年にも、36歳の男性が家族(妻や当時6歳の息子)の目の前でバンジージャンプを行い、ロープの長さ計算ミスにより地面に激突して死亡する事故が起きています。この事故も世界的なニュースとなり、運営会社の責任が厳しく問われました。しかし、2016年の事故が「数学的・物理的マージンの過小評価」であったのに対し、2026年の本件は「命綱を掛けずに飛び降りさせる」という、安全運行の概念以前の極めて異常な過失であった点が大きく異なります。