SNSや大手レビューサイトにおける忍成修吾の評価を分析すると、極めて興味深い傾向が浮き彫りになります。サスペンスドラマや刑事ドラマのキャスト欄に「忍成修吾」の名が連なるだけで、視聴者の間では「忍成修吾が出ている時点で真犯人確定か」「絶対にただのいい人で終わるはずがない」という書き込みがSNSのトレンドを賑わせます。
一見するとタイプキャスト(役柄の固定化)の弊害にも思えますが、現場の演出家や脚本家にとってこれは最大の武器です。彼が善人として振る舞えば視聴者は「裏があるのではないか」とミスリードされ、真犯人として牙を剥けば「やはり忍成修吾の狂気は本物だ」とカタルシスを生み出します。バラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』で見せた悪役シリーズが国民的人気を博したのも、キャラクターの浅薄な嫌らしさを緻密に計算して演じ分ける基礎演技力があったからに他なりません。