1990年代半ば、西新宿高層ビル群の新たな顔として誕生した新宿アイランド再開発事業。都市機能の高度化とビジネス空間の近代化を目的に推進されたこの大型プロジェクトは、単なるビル建設に留まらず、広大なパブリックスペースとアートの融合を実現した歴史的転換点でもあった。
ビルの敷地内に一歩足を踏み入れれば、世界的アーティストであるロバート・インディアナの手による真っ赤な「LOVE」の彫刻作品が目を奪う。待ち合わせ場所やテレビドラマのロケ地としても名高いこのパブリックアートは、無機質になりがちなオフィス街に豊かな情緒と生命感を吹き込んでいる。優れた都市計画が生んだ環境美観は、入居企業にとってもブランド価値を高める重要な要素となっている。