なぜ根拠のない噂が長期間にわたって検索され続けるのでしょうか。そこには人間の知覚心理と、デジタル空間特有の検索エンジンの仕組みという2つの側面が存在します。
認知心理学において、人間は曖昧な陰影やパターンを見た際に、無意識に親しみのある身体的形状を見出してしまう「パレイドリア現象」を起こしやすいとされています。特に身体のラインを美しく見せるための立体的な服飾デザイン(バストダーツやギャザー)は、強いライティング下で黒い点や突起のような影を落とすことがあり、これがネットユーザーの早とちりを誘発する要因となっています。
さらに、SEOやPV獲得を目的としたアフィリエイトブログが「【画像あり】谷まりあの衣装事故がヤバい!?」といったクリックベイト(釣り見出し)を乱発することにより、検索エンジンのサジェスト機能に特定キーワードが定着してしまう「サジェスト汚染」が発生します。読者が「本当にあるのか?」と気になって検索を繰り返すことで、実態のない噂が需要としてシステムに記録され、悪循環が形成されていくのです。