「目当てのグループの生出演を見逃した」ファンの心理は切実です。X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋などのコミュニティを観察すると、放送直後から「誰か録画していませんか」「Mステの動画はどこで見られますか」といった悲鳴に近い投稿がタイムラインを埋め尽くします。
こうした焦りにつけ込むのが、YouTube、TikTok、中国系動画サイト(Bilibiliなど)に違法アップロードされた無許諾動画や、SNS上の「動画配布アカウント」です。しかし、これらの非公式ルートに手を出すことには、計り知れないリスクが伴います。
第一に、悪質なマルウェア感染やフィッシング詐欺の危険性です。「フル動画はこちらから」と記載された短縮URLをクリックした結果、不審な外部サイトへ誘導され、個人情報やクレジットカード情報を抜き取られる被害が年々巧妙化しています。
第二に、著作権法上のリスクです。公式以外のプラットフォームに権利者の許諾なくアップロードされた動画を、違法と知りながら反復・継続してダウンロードする行為は著作権法第119条第3項に基づき刑事罰の対象となり得ます。アーティストを応援するつもりが、結果として権利を侵害し、自身を法的な危険に晒す行為に直結します。