ネット上の高評価の陰に、訪れた者だけが知る苦労やギャップはないのか。大手旅行口コミサイトやSNS、知恵袋に寄せられた数百件に及ぶ投稿を徹底分析し、現場の実態を検証した。
賞賛の声として圧倒的多数を占めるのは、やはり「自然の中での圧倒的な開放感」と「子どもの主体的な挑戦心を引き出す環境」だ。一方で、低評価や注意喚起として目立つのは以下の3点に集約される。
第1に「予想以上の肉体的負荷」だ。「運動不足の大人が安易に挑むと翌日全身の筋肉痛で動けなくなる」「小さな未就学児には足が届かない遊具が多く、親が常に抱きかかえて補助する必要があり疲労困憊した」といった声が散見される。対象年齢の見極めと、相応の体力準備が不可欠であることは現場の隠れた真実と言える。
第2に「天候によるコンディションの激変」だ。大山の土壌は黒土が多く、前日に降雨があると足元が滑りやすく泥まみれになりやすい。「お気に入りのスニーカーで行って完全に泥没した」「着替えを一式持参していなかったため帰りの車内が悲惨なことになった」という失敗談は枚挙にいとまがない。汚れてもよい服とグリップ力の高いトレッキングシューズ、着替えとタオルの準備は必須条件だ。
第3に「昆虫や日差しの対策」である。豊かな自然環境の裏返しとして、春から秋にかけてはアブやブヨ、ハチなどの虫が当然のように生息している。市販の虫除けスプレーや長袖・長ズボンの着用といった基本的な自衛策を怠ったビジターからは、不満の声が漏れ聞こえる。