沖縄の海釣りにおいて、釣果の8割を決定づけると言っても過言ではない要素が「潮回り」です。潮汐の干満差が大きい順に「大潮 → 中潮 → 小潮 → 長潮 → 若潮」と推移しますが、対象魚や釣り場(ポイント)によって狙うべき潮回りは大きく異なります。
沿岸部やリーフ(サンゴ礁帯)に生息するタマン(ハマフエフキ)、ガーラ(ロウニンアジ・カスミアジ等のヒラアジ類)、ミーバイ(ハタ類)などのフィッシュイーターは、潮が勢いよく動くタイミングで捕食行動を活性化させます。止まっていた海水が動き出す「上げ三分(潮が満ち始める初期)」や「下げ七分(潮が引ききる直前)」に強烈な時合(じあい)が集中します。
特に沖縄屈指の人気を誇る大潮のリーフ釣り(ウェーディングゲーム)では、干潮時に普段は水没しているリーフエッジ(礁縁)まで歩いてアプローチし、ドロップオフの深海へ向かってルアーをキャストします。大潮の干潮時にはリーフ際まで安全に立てる反面、潮位が急速に上昇し始める上げ潮のスピードは凄まじく、退路を断たれる危険と隣り合わせです。「干潮を迎えたらキャストをやめて即座に陸へ戻る」という厳格なタイムリミット設定が求められます。