現在、愛知県内のバレーボール指導現場で最大の関心事となっているのが、中学校部活動の地域移行とクラブ化に伴う構造変化です。現場の指導者や保護者への取材から、制度設計と実際の受け皿との間にいくつかの現実的な課題が浮かび上がっています。
従来の学校部活動では、教員の献身的な指導のもとで低コストな活動環境が維持されていました。しかし、教員の働き方改革に伴い休日の部活動が地域クラブへ移行した結果、月謝(5,000円〜15,000円程度)や遠征費の負担増、練習会場(公共体育館や私立校体育館)の確保難が顕在化しています。
一方で、愛知県ヤングクラブバレーボール連盟の登録チーム数は増加の一途をたどっています。経験豊富な外部コーチによる専門的な技術指導を受けられる点や、越境してハイレベルな仲間とプレーできる環境は、全国大会を目指す選手たちにとって大きなメリットとなっています。中体連主催大会へのクラブチーム参加枠が拡大されたことで、「学校の部活」と「民間のヤングクラブ」のハイブリッドな競技生活を選択する選手が標準的な姿となりつつあります。