棚の特等席に鎮座するのは、やはりブランドの絶対的象徴であるMEXICO 66だ。1968年のメキシコ五輪に向けて開発された象徴的なオニツカタイガーストライプは、半世紀以上の時を経てもなお、みずみずしい魅力を放ち続けている。薄底でスマートなフォルムは、近年のワイドパンツやミニマルなテーラリングとも完璧な調和を見せる。
映画『キル・ビル』でユマ・サーマンが着用したことで世界的なポップカルチャーの頂点に君臨したイエローとブラックのコントラストは、いまや時代を超えたマスターピースだ。名古屋の街角路地裏でも、ヴィンテージ古着にこのアイコニックな一足をさらりと合わせるユースカルチャーの姿が日常の風景となっている。ノスタルジーをモダンに再解釈するストリートファッションの文脈において、これほど説得力を持つスニーカーは他にない。