彼女のビジネスにおいて決定的な転換点となったのが、D2Cファッションビジネスの先駆けとなった「my apparel」の立ち上げだ。大量生産・大量消費が前提のアパレル構造に真っ向から異を唱え、必要な分だけを丁寧に作り、適正な価格で届ける受注生産モデルをいち早く確立した。
特筆すべきは、服の本質を見据えた妥協のないクラフツマンシップである。世界的デザイナーである丸山敬太(KEITA MARUYAMA)との協業など、日本の伝統技術や熟練の職人技を現代のワードローブへと昇華させるアプローチは、業界関係者をも唸らせた。トレンドを消費するのではなく、10年後もクローゼットに残る一着を。その哲学は現在のすべての事業に通底する背骨となっている。