中国での旅の成功を経て、舞台はNHK BSプレミアムの『関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅』へと広がっていった。欧州各国の歴史ある車窓風景とともに描かれたのは、一人の人間としての温かな素顔だ。
豪華な演出や派手なリアクションは一切ない。列車に揺られながらふと漏らす呟きや、現地の人々の営みに向けるあたたかな眼差し。カメラの向こう側にいる私たち視聴者は、まるで彼と一緒に世界の街角を散歩しているかのような錯覚に包まれた。このシリーズを通じ、彼は単なるナビゲーターを超えた「時代の語り部」としての地位を揺るぎないものとした。