卒業後の進路として彼女が選んだのは、芸能界でのタレント活動の継続ではなかった。早稲田大学の通信教育課程に入学し、人間科学分野で心理学を基礎から学び直す道だった。なぜ、わざわざ茨の道を進んだのか。
自身が適応障害や心の不調に苦しんでいた時期、カウンセラーとの対話によって救われた体験が全ての原点にある。「自分と同じように、誰にもSOSを出せずに苦しんでいる人を手助けしたい」。その思いが彼女を学問へと突き動かした。アイドル時代の華やかさを手放し、地道な研究と実践を重ねた月日。苦悩を抱えた過去があるからこそ、クライアントの言葉にならない痛みに深く寄り添うことができるのだ。