突発的なイライラや長引く愚痴から身を守るには、科学的に実証されたスキルを活用するのが最も手っ取り早い。その筆頭が認知行動療法(CBT)のアプローチだ。不快な出来事に遭遇した際、「あの人は意図的に自分を攻撃している」という自動思考を捉え直し、「単に機嫌が悪いだけ」「不器用な表現しかできない人なのだ」と客観的な事実と感情を切り離す訓練が効果を発揮する。
さらに、アンガーマネジメントの手法も非常に有効だ。怒りの感情がピークに達する最初の6秒間をやり過ごすために深呼吸や意識的なカウントを行い、衝動的な言い返しを防ぐ。また、不満の記録をつける「エモーショナル・ログ」を付けることで、自分がどのような言動に反応しやすいかのパターンを把握し、冷静に対処できるようになる。