イエローキャブ黄金期の狂騒と今、小池栄子らが掴んだ表現者の座

イエローキャブ黄金期の狂騒と今、小池栄子らが掴んだ表現者の座

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芸能史を振り返る上で、野田義治という稀代のプロデューサーの存在を抜きにして語ることはできない。彼が率いた株式会社イエローキャブは、それまで男性向け雑誌のグラビアページに留まっていたグラビアアイドルたちを、一気に地上波キー局のゴールデン帯へと押し上げた。大胆な露出戦略と、歯に衣着せぬ軽妙なトーク。このハイブリッドな打ち出しは、当時のメディア空間において極めて強力な起爆剤となった。

だが、栄光は永遠には続かない。事務所の内紛や分裂劇、そしてサンズエンタテインメントの設立といった激動のプロセスの中で、タレントたちは「水着の向こう側」にある自らの価値を証明する必要に迫られた。若さとビジュアルだけに依存するビジネスモデルから抜け出し、表現者としていかに息の長いキャリアを築くか。それは個々のタレントに突きつけられた、あまりに過酷な命題だった。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。