御朱印帳選びにおいて、参拝者の琴線に触れる要素は大きく2つの美意識に分かれます。柔らかな色使いと繊細な装飾美を追求したスタイルと、神仏の威厳と鋭利な美学を宿した武骨なスタイルです。
女性層を中心に絶大な支持を集める関東でかわいい御朱印帳の代表格としては、下谷神社(東京都台東区)の愛らしいパンダ刺繍帳や、戸越八幡神社(東京都品川区)の季節限定ちりめん生地を用いた装丁が挙げられます。パステルカラーの色彩設計や手触りの心地よいちりめん素材は、寺社巡りを始めたばかりの若い世代にとっても親しみやすく、鞄から取り出すたびに心が弾む体験を提供しています。
一方、男性参拝者やエッジの効いた意匠を好む層から熱烈な視線を浴びているのが、御朱印帳がかっこいい神社(関東編)です。筆頭に挙げられる神田明神(東京都千代田区)では、平将門命を祀る武勇の気風を映した勝守モチーフの漆黒表紙や、アニメ・伝統工芸のコラボレーションによる洗練されたモダンデザインを展開。茨城県の鹿島神宮や千葉県の香取神宮では、武神の神気を感じさせる深みのある藍色や黒地の西陣織に、黄金の神紋が鋭く浮かび上がる硬派な装丁が圧倒的な存在感を放っています。