「気のおける人」を「気心が知れて遠慮がいらない人」だと思い込んでいるなら、今すぐ認識を改める必要がある。辞書的な正解は「気遣いが必要で、気を許せない相手」だ。「置く」という動詞には「隔てを作る」「気兼ねする」という意味が含まれており、文字通り「気(配慮や遠慮)を置かなければならない相手」を意味している。
こうした日本語の誤用は、若年層だけでなくビジネスシーンの第一線でも多発している。同僚や部下を褒めたつもりで「気のおける仲間」とスピーチした結果、相手には「気を遣う気まずい相手」というネガティブなメッセージとして伝わってしまうリスクすら潜んでいるのだ。