公安警察の服装における真骨頂は、衣服そのものよりも小物や足元に隠されている。長時間におよぶ尾行や張込みに耐えるため、靴は一見すると普通の革靴やスニーカーに見えつつも、歩行音が響かず疲労しにくい高性能なソールを備えたものが選ばれる。
腕時計においても、遠目からブランドが判別できる高級時計や、過度に未来的なスマートウォッチは避けられることが多い。通信機器や機材を隠し持つバッグも、ごく一般的なビジネスリュックやトートバッグが用いられる。身につける物すべてが「誰もが持っている普通のもの」であることが、潜入捜査のプロが守り続ける最大の裏ルールと言える。