日曜午前の空気を一変させた伝説的番組『サンデープロジェクト』。生放送のスタジオで閣僚を論破し、政治の潮目を幾度となく変えてきたあの歴史は、日本のテレビ報道における一つの到達点だった。官僚機構の暗部に切り込み、利権構造を白日の下に晒す追及スタイルは、多くの視聴者に政治の裏側を可視化させた。
田原が貫いてきたのは、徹底した現場主義と取材相手への直接対決である。「裏を取るだけでは不十分だ。本人の目の前で『あんた、間違っているぞ』と突きつけて初めて、本当の政治報道になる」。妥協なき姿勢が生み出した数々のスクープと名場面。そのDNAは、形を変えながらも現代の調査報道が立ち返るべき原点として、今なお色あせることなく息づいている。