だが、一丸となって「脱・牛乳」へ舵を切れない最大の理由は、子どもの骨の成長に必要なカルシウムの確保だ。日本の児童のカルシウム摂取量は、給食の牛乳があるからこそ保たれているという側面は否定できない。小魚や海藻、豆腐などで代替しようとしても、調理の手間や吸収率の面で牛乳に匹敵する食材を見つけるのは容易ではないのが現実だ。
さらに、生乳の生産現場である酪農業界は、飼料代や燃料費の暴騰で空前の危機に瀕している。学校給食という安定した大口需要が減少し込めば、地域酪農の崩壊に拍車をかけかねない。「子どもの健やかな成長」「家庭の経済的負担」「伝統的な食文化」「持続可能な酪農」——これらのバランスをどう取るのか。給食の牛乳は今、日本の教育と農業が抱える複雑なジレンマの真っ只中に立たされている。 (出典: 給食 牛乳(Yahoo!ニュース))
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