かつて大量のCO2を排出しながら莫大な利益を叩き出していた高炉メーカーのビジネスモデルは、すでに限界を迎えている。欧州の炭素国境調整措置(CBAM)や米国内の厳格な環境規制の波が押し寄せる中、巨大な環境負荷を抱える伝統的設備は、一転して企業の重荷へと変貌した。
電炉への本格的な移行と水素還元製鉄の導入には、数千億円規模の継続的な技術投資が欠かせない。巨額の資金調達能力と先端的な低炭素技術を持つパートナーを得たことで、脱炭素という世界最高難度の課題に対して一歩踏み出した形だが、依然として莫大な初期コストが経営圧迫のリスクとして重くのしかかっている。