整数の探求は、古代ギリシャの哲学者ピタゴラスの時代から人類の知性を刺激し続けてきた。「万物は数なり」と唱えたピタゴラス一派は、図形と整数の関係に美を見出し、三平方の定理の整数解(ピタゴラス数)を追い求めた。
その後、19世紀の偉大な数学者カール・フリードリヒ・ガウスは、「数学は科学の女王であり、数論は数学の女王である」という名言を残した。整数の性質や素数の規則性を研究する「数論」は、一見すると浮世離れした純粋数学のように思われたが、現代では暗号技術としてインターネットの安全通信を支える絶対的なインフラとなっている。